32回 黒帯の条件



一般部も少年部もそうですが、特に少年部から青年期にかけて気を付けて指導していることです。

黒帯というものは入門時に誰もが持つ目標であり、長い年月をかけて取得した黒帯というものは何物にも得難い達成感があり、黒帯を渡す際には私が生徒に黒帯を締めてあげますが、私自身とてもうれしい瞬間です。
 

私の考える黒帯の条件はつあります。

@  技術

A  人間性

B  空手に取り組む姿勢


この人間性というものがとても重要になります。

仮にいくら技術が優れていても、どんなに強くても人間性の伴わない生徒に黒帯を締めさせるわけにはいけません。

私生活の粗暴、乱暴な気質の人間に術技のみを教え、人の道を全く教えなかったとしたらその人は一体何をしでかすか分かったものではありません。


昔の武道などの内弟子というものは毎朝早朝、自分の部屋や廊下、道場、庭、トイレなどの掃除をし、師に挨拶をし、師と生活をともにすることで技能の習得のみならず、品位や人間性を磨いていきました。

何故かと言えば、そういうモノが身に付いていない人間に何を教えてもモノにならないからです。

 

人間が二流三流なら技能も二流三流、技能が超一流の人間はやはり人間も超一流です。

そういう人間だから、そういう作品や技が出来るということです。

 

私自身を振り返ると、私の技が未熟なのも私自身が未熟な人間ゆえであり、そういうところから自分の稽古の在り方を考えなければいけないなと思います。

そういうモノも伝えながら、空手の技術も伝えていくことが道場としての在るべき姿だと思います。


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