琉球古伝空手術 和心流空手道場  

師範 橋本 義明 四段  

   


  1976年11月生まれ
    神奈川県川崎市出身
   
空手暦 30年
    横浜市スポーツ推進企画委員 委員長


幼 少時より強さへの願望が 強く、15歳から空手を始める。                                                                                 

20歳から空手世界チャンピオンの内弟子指導員となり本格的に空手修行に励む。

試合に勝つことが強くなることと思い試合に勝つための稽古に励み、数々の大会で上位入賞を果たすも20代後半になり、試合に勝つことと 強くなることが違うのではないかと思い始める。

顔面を叩かないフルコンタクト空手の試合ルールに疑問を持ち、キックボクシング、総合格闘技に挑戦し、プロのリングに上がるものの、そこにも求めていた強さがなく格闘技界から身を引く。

試合に勝つこと、殴りあいに強いということが本当の強さではないということは分かったが、何をもって強いと定義するのか。
どうすれば本当の意味で強くなれるのか。

その全ての疑問を琉球古伝空手の 『型』 がしめしてくれるとともに、今まで自分の やってきた試合に勝つためのスポーツ空手や格闘技とは別次元の琉球古伝空手を通じ、改めて日本武道、日本文化の奥の深さを知り、性格が変わり、生き方が変わり、人生が変わる。

琉球古伝空手を世に伝えるため独立し、琉球古伝空手術和心流空手道場を設立する。


組手試合にルールがあって、そのルール内で勝ち負けを競い合う為のみの現代スポーツ空手と、真剣の斬りあいの中の理合いから自分や自分の大切な人を護るために生まれた古伝空手を比較すればどちらの空手が正しいのか、自ずと答えは出てきます。


私が子供の頃、およそ30年前はテレビのリモコンもなく、エアコンの代わりにボロボロの扇風機が回り、しばらくして近所に出来たセブンイレブンは夜10時に閉店、お正月はどのお店も閉まっていました。

私の上の世代では家の事情で高校に行けないという家庭も少なくなかったようです。
漫画『巨人の星』や『ドカベン』でも主人公が高校に行きたくても行けないという描写が描かれています。

その頃に比べ、現在は全てが『当たり前』になっています。
高校に行くのが当たり前、コンビニや牛丼屋は24時間年中無休が当たり前、飲食店やデパートも年中無休が当たり前、全ての便利が当たり前になり、年々お正月らしさもなくなってきました。

全ての便利が当たり前になり、文明が発達し、我々の生活は豊かになりました。
しかし同時に便利で豊かなはずの生活が逆に人々の心を貧しくしたのではないのでしょうか。

鍵をかけずにお隣さんに一言掛けて出かけるなんて時代はとうの昔の話で、マンションはオートロックにセキュリティカメラにカメラ付きインターホン、一枚のドアに2つの鍵。

今では知らない人に『こんにちは』と言っても返事が返って来ないことのほうが多くなってしまいました。


しかしそういう時代だからこそ和心流空手は、心を込めるということを、感謝する気持ちを、真心を大切に伝えたいと思っています。

それは口先だけの心ではなく、本当の意味での心を伝えるための道場でありたいと思っています。

他にも色々ありますが、そういう気持ちも込めて道場名に『心』という字を入れました。