平成25年5月現在、私が空手を始めてから21年が経ちました。 たまたま近所に出来た空手道場に入門しました。 それから色々なことがあり、琉球古伝空手に出会い、今の私があります。 この琉球古伝空手を始めてから色々なことが変わりました。 古伝の型稽古から色々なものを教えていただきました。 数週間前に出た結論です。 『愛』 です。 もう5年くらい前でしょうか、三戦(サンチン)の型を一人でやっているとき、ふっと思いました。 「あぁ、サンチンを作った人はこういう風に平和を願って平和を想っていたんだな」 と。 そのときに先生が以前言っていた言葉を思い出しました。 空手をやっている人間は沖縄の思いが分からないといけない。 聞いたときはピンと来なかったのですが、その時初めて、そういうことかと分かりました。 今、サンチンを作った人はとても愛に満ち溢れ、とても優しく、皆の平和を強く願っていたんだろうなと思います。 何故そんなことが分かるのかと言えば、サンチンという型を作ったクリエーター(創始者)がいます。 我々はそのリクリエーター(再現者)です。 多分 『型』 というものはその方の武術の遺言と言えるものだと思います。 自分の武術修行の集大成を、自分の思いを後世に伝えるための手段であったと考えます。 我々が型の稽古を繰り返し行い、型の技量が上がるのに比例し、身体操作のみならず、 心もクリエーター (創始者) に近づきます。 心が近づかなければ型の真の意味など絶対に分かりません。 その意味もあり道場名に 『心』 という文字を使いました。 つまり、『型の技量が上がる=クリエーター(創始者)に近づく』 ということです。 『近づく』 とは体だけでなく、人間性、心も含め、全てが近づくということです。 数週間前に 『愛』 という結論が出た数日後、合気道開祖 植芝盛平先生の言葉 『合気道は愛の武術やからな』 という言葉を思い出しました。 私も少しはそういう方々に近づけたのかなと思いうれしく思います。 |