第29回 指導者として
私が指導する際に心掛けていることです。私は指導者ではありますが、同時に空手の術技を稽古している身でもあります。 空手の技はとても難しく稽古を重ねれば重ねるほど、その深さと先人の残した術技に感動を覚えるとともに、 自分の至らなさと愚鈍さを痛感します。 私は空手の指導者ですが、一段高いところから教えるということはせず少年部も含め、同じ目線で稽古をしています。 また教えることにより、何故その生徒がそれが出来ないのかを考え、その出来ない理由と解決を自分にフィードバックさせ、自分自身学び、またそれを生徒に還元し、生徒と共に成長していきます。 私は教える時に、頭ごなしにこれをやりなさいということはありません。 生徒に生徒自身が今やっていう技の形や出し方と、私の教えたいやり方とどちらがやりやすいか、どちらが楽に出来るかを比較させます。 そこで生徒自身納得出来たらそのままやってもらいます ですが生徒のレベルによっては、違いが分からない場合があります。 そういう時は生徒が理解、納得出来るまで教えます。 それは黒帯の大人も、3歳の白帯も一緒です。 『共に稽古する仲間と共に成長していく』 指導者として、修行者として、そうありたいと思います。 |