第35回 目的


先日少年部の生徒とこんな話をしました。

その生徒は空手の他に色々な習い事をしているらしく、今日は空手、明日は◯◯、明後日は△△というように毎日違う習い事をしているそうです。

そこで私はその生徒に質問しました。

『◯◯は何の為にやっているの?』
『う〜ん.........何のため?え〜っと...ん〜分かりません。』

『じゃあ△△は何のために?』
『ん〜分かりません。』

『じゃあ☐☐は?』
『分かりません。』

『空手は?』
『強くなるためです!』
『でしょ?そこが分かっているのは大事だよ。』
『押忍』

空手をやる目的、強くなるという目的がキチンと定まっているから、稽古もその目的に沿って進めることが出来ます。
指導する場合も、そんなやり方じゃ強くなれない、こういうことを気を付けてやればもっと強くなるぞという風に言うことが出来ます。

ただ、強くなると言っても格闘スポーツや、ケンカ、殴り合いに強くなるという事ではないということも常に言ってあります。

目的があり、そこに向かって進んでいるのと、目的もないままにただそれをやっているのでは結果が同じになるとは思いません。

とても大事なことだと思います。


強くなる目的