第9回 まだ出来ない、まだ早い



今回のテーマは和心流空手道場の教育理念の一つです。

例えば何歳で子供に包丁を握らせますか?

危ないからやらせない。
ケガをするから触らせない。
万が一事故になったら大変。

正しい考え方です。

それによりケガも事故も未然に防げ、親としては余計な心配をせずに安心して暮らせます。


しかし教育という観点から見てみた場合はどうでしょう。


私は何をやらせるのにも早ければ早いほどいいと思います。

もちろん使い方をキチンと教え、刃物の恐ろしさを十分に教え、
大人が横で見ていなければいけない分大変です。

最初は手を切り、食材が無駄になってしまうこともあるでしょう。
ですが仮にケガをしたと言っても、一週間もすれば治ってしまう程度のケガです。
そして、そのケガから刃物の恐ろしさを知り、次はその失敗を反省に扱い方を学んでいき、
同時にケガの対処法も学んでいくことでしょう。

まだ小さいから少し怖いけど、その子の為に。

少しずつ練習していっても半年、一年後には、
簡単な料理も出来るようになっていることでしょう。

ボタン掛けや、靴下なども一緒だと思います。
親の都合でせっかくの手先を器用にする機会を奪っていませんか。


そういうものを繰り返して、出来ないけど小さい頃から色々なことを経験してきた子供と、
危ないから、ケガをするから、まだ早いから出来るようになったらやらせるという子供。

皆さんは自分のお子さんにどんな子になって欲しいですか。

横浜市都筑区 琉球古伝空手術 和心流空手道場