第16回 『えらい』と『すごい』

先日少年部の時間にこんな話をしました。

すごい人間、えらい人間

同じような意味なんだけど、ちょっと違うんだよ。

例えば大きい水族館に行くとイルカのショーがやっていて、高いところに輪っかがあって、
その輪っかをイルカがくぐるの見たことあるかい。
すごく高いとこまでジャンプしてるけど、最初から何の練習もせずに飛べたと思うかい。

そんなわけないよね。

たくさん練習したと思うよ。

で、えらいと、すごいね。

例えば輪っかが9mのところにある。
最初から7m飛ぶことが出来たイルカと、最初は2mしか飛べなかったイルカ。
どっちがすごい?

そりゃもちろん7mだ。

でも7m飛べたイルカが9mを飛ぶ。
大した努力はいらないよね。

じゃ2mしか飛べなかったイルカが7m飛んだ。
9mには届かなかったよ。

ショーには出られないよ。

でもね、2mから7m。

努力をしたよ。
精一杯努力をして7mだった。

じゃ、えらいのは最初から7mと最初は2mのどっちだい。

つまり大した努力もせずに、最初から出来るやつはすごいけどさ、えらくも何ともないよ。

大事なのは努力をすることだよ。
精一杯努力したけど目標に届かなかったならそれでいい。
全員がすごいわけじゃない、でも一所懸命に努力することをしていかないといけないよ。